Googleが2026年9月24日に展開を始めた「2026年9月のスパムアップデート(September 2026 spam update)」が、10月8日に完了しました。Google Search Status Dashboardに、展開が完了した旨が記録されています。
先に結論をお伝えします。スパムアップデートは、Googleのスパムポリシーに違反するサイトへの対処を強化するものです。ポリシーに沿って運営している一般的な中小企業のサイトは、特別な対応をする必要はありません。この時期に順位が下がった場合は、完了から2週間たった10月22日以降に、Search Consoleで前後の期間を比べて影響を確かめます。下がっていたら、スパムポリシーに当てはまる運用がないかを点検します。慌てて記事を大量に消したり書き換えたりするのは避けてください。
本記事では、Googleの公式情報(2026年10月9日時点で確認)をもとに、今回のアップデートの概要と、中小企業が確認すべきことを整理します。
2026年9月のスパムアップデートの概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | September 2026 spam update |
| 開始 | 2026年9月24日(米国太平洋時間) |
| 完了 | 2026年10月8日(米国太平洋時間)。展開期間は約13日16時間 |
| 対象 | 全世界・全言語(日本語のサイトも対象) |
| 種類 | スパムアップデート(スパムポリシー違反を自動で検出するシステムの改善) |
Google Search Status Dashboardの履歴によると、2026年に入ってからの検索のアップデートは次のとおりです。スパムアップデートは3月・6月・8月・9月と、今回で4回目です。8月のアップデートが約2日半で完了したのに比べ、今回は約2週間と長い展開になりました。
| アップデート | 開始日 | 展開期間 |
|---|---|---|
| 2026年9月 スパムアップデート | 9月24日 | 約13日16時間 |
| 2026年8月 スパムアップデート | 8月18日 | 約2日16時間 |
| 2026年6月 スパムアップデート | 6月24日 | 約2日1時間 |
| 2026年5月 コアアップデート | 5月21日 | 約11日21時間 |
| 2026年3月 コアアップデート | 3月27日 | 約12日4時間 |
| 2026年3月 スパムアップデート | 3月24日 | 約19時間30分 |
| 2026年2月 Discoverアップデート | 2月5日 | 約21日17時間 |
参考記事 Google Search Status Dashboard:September 2026 spam update/Google Search Status Dashboard:ランキングの履歴
スパムアップデートとは:コアアップデート・手動対策との違い
Googleは、スパムを自動で検出する仕組みを常に動かしています。そのうえで、検出の仕組みに大きな改善を加えたときに「スパムアップデート」として発表しています。似た言葉との違いは次のとおりです。
| 種類 | 何が起きるか | 通知 | 回復の考え方 |
|---|---|---|---|
| スパムアップデート | スパムポリシー違反を自動で検出する仕組みの改善。違反しているサイトの順位が下がったり、検索結果に表示されなくなったりする | なし(自動) | 違反を直したことを自動の仕組みが認識するまで、数か月かかることがある |
| コアアップデート | 年に数回行われる、検索の評価の仕組みの広い見直し。特定の違反への対処ではない | なし(自動) | コンテンツの質の改善。次のアップデートまで反映されないこともある |
| 手動による対策 | Googleの担当者が確認し、ポリシー違反のページやサイトに対策を行う | Search Consoleの「手動による対策」レポートに表示 | 違反を直したうえで、Search Consoleから再審査をリクエストする |
Googleのスパムアップデートの解説ページでは、アップデートの後に変化があったサイトは、スパムポリシーを確認して守れているかを確かめるよう案内しています。また、ポリシーに沿うように直しても、それを自動の仕組みが学習するまでには数か月かかることがあるとしています。
参考記事 Google Search’s spam updates(Google 検索セントラル)
自社サイトへの影響を確かめる手順
アップデートの展開中は順位が上下しやすいため、展開中の動きだけで判断しないことが大切です。完了後に、次の順番で確認します。
- 完了から2週間待つ:完了日(10月8日)から2週間後の10月22日以降に確認するのが目安です。
- Search Consoleで期間を比べる:検索パフォーマンスの「日付」で比較を選び、完了後の2週間(10月9日〜22日)と、アップデート前の同じ長さの期間(9月10日〜23日)を比べます。曜日の並びがそろうように、同じ日数で比べてください。
- ページとクエリの単位で見る:サイト全体の合計だけでなく、「ページ」と「クエリ」のタブで、どのページ・どの検索語句で表示回数や掲載順位が変わったかを確認します。
- 手動による対策とセキュリティの問題を確認する:Search Consoleの「手動による対策」と「セキュリティの問題」のレポートに、何も表示されていないかを確認します。ハッキングされてスパムページを追加されていた、というケースもあります。
- 他の原因と切り分ける:同じ時期にサイトの改修、URLの変更、季節的な需要の変化、競合の動きがなかったかも確認します。順位が下がった原因が、アップデートとは限りません。
Search Consoleの使い方は、「Search Consoleに「マルチモーダル」追加|Googleレンズ・かこって検索からの流入を確認する方法」でも紹介しています。
下がっていた場合に点検したいスパムポリシー
Googleのスパムポリシーには多くの項目があります。その中から、中小企業のサイトで起こりやすいものを、私たちの支援経験をもとに選んでまとめました。
| ポリシー | Googleの定義(要旨) | 中小企業のサイトで起こりやすい例 |
|---|---|---|
| 大量生成されたコンテンツの不正使用 | 主に順位を操作する目的で、独自性や価値の低いページを大量に作ること(AIで作ったページも含む) | AIで似たような記事を短期間に大量に公開した、地域名や商品名だけを変えたページを量産した |
| サイトの評判の不正使用 | 主にサイトの評価を利用する目的で、第三者のコンテンツを掲載すること | 自社と関係の薄い外部の寄稿記事やクーポン情報などを、編集せずに掲載している |
| 期限切れドメインの不正使用 | 失効したドメインを取得し、主に順位操作のために価値の低いコンテンツを載せること | 以前の評価を引き継ぐ目的で、中古ドメインを買ってサイトを立ち上げた |
| リンクスパム | 主に順位操作のために、リンクを売買・交換すること | 被リンクを購入した、相互リンクを大量に依頼した |
| ハッキングされたコンテンツ | セキュリティの不備から、許可なく追加されたコード・ページ・リダイレクト | 古いプラグインの脆弱性から、知らないうちにスパムページを追加されていた |
| 誘導ページ | 似た検索語句で上位表示させ、ユーザーを別のページへ誘導するためのページやサイト | 地域名だけを差し替えた中身のほぼ同じページを、市区町村ごとに作った |
| ユーザー生成スパム | コメント欄など、ユーザーが投稿できる場所に書き込まれたスパム | ブログのコメント欄や掲示板に、承認制でないままスパムが書き込まれている |
参考記事 Spam policies for Google web search(Google 検索セントラル、2026年8月28日更新)
AIを使って記事を作っている場合は、Googleが2026年10月1日に改訂した生成AIコンテンツのガイダンスもあわせて確認してください。詳しくは「Googleが「AI記事は公開前に人が事実確認を」と明記|改訂の要点と公開前チェックリスト」で解説しています。
やってはいけないこと
- 展開中の動きだけで原因を決めつける:展開中は順位が上下しやすく、完了後に戻ることもあります。
- 慌てて記事を大量に削除・書き換えする:原因が分からないまま大きく変えると、何が効いたのか、何が悪かったのかが分からなくなります。点検でポリシー違反が見つかったものから直します。
- 日付だけを新しくする:内容を変えずに更新日だけを新しくしても、評価は上がりません。
- アップデートのたびに方針を変える:スパムアップデートは年に数回あります。読者の役に立つ内容と、ポリシーに沿った運用を続けることが基本です。
よくある質問
Q. 特にスパム行為はしていないのに、順位が下がりました。
アップデートと同じ時期に下がったとしても、原因がアップデートとは限りません。完了から2週間後にSearch Consoleで前後の期間を比べ、ページやクエリの単位で変化を確認してください。季節的な需要の変化や、競合サイトの動き、サイトの改修が原因のこともあります。ハッキングされていないかも、念のため「セキュリティの問題」レポートで確認しておくと安心です。
Q. 違反を直したら、すぐに順位は戻りますか?
Googleは、ポリシーに沿うように直したことを自動の仕組みが学習するまでに、数か月かかることがあるとしています。また、購入したリンクなどで得ていた評価は、そのリンクの効果がなくなると元には戻りません。回復の時期や回復そのものは約束されていないため、長い目で改善を続ける必要があります。
Q. 次のアップデートはいつですか?
Googleは事前に日程を発表していません。2026年はスパムアップデートが3月・6月・8月・9月に行われています。開始や完了はGoogle Search Status Dashboardで確認できるので、順位が動いたときにはまず日付を照らし合わせるとよいでしょう。
まとめ
- 2026年9月のスパムアップデートは、9月24日に始まり10月8日に完了した(全世界・全言語が対象)
- ポリシーに沿って運営しているサイトは、特別な対応は不要
- 影響の確認は、完了から2週間後の10月22日以降に、Search Consoleで前後の同じ長さの期間を比べる
- 下がっていたら、大量生成・評判の不正使用・中古ドメイン・リンク・ハッキングなど、スパムポリシーに当てはまる運用がないかを点検する
- 直してから回復するまでには数か月かかることがある。慌てて大量に削除・書き換えしない
ISSUNでは、Search Consoleを使った順位変動の原因調査や、SEOの改善を支援しています。「アップデートの後に順位が下がった」「自社のサイトがポリシーに沿っているか確認したい」といったご相談は、お問い合わせからお気軽にご連絡ください。
参考にした公式情報(2026年10月9日確認)
- Google Search Status Dashboard:September 2026 spam update(2026年9月24日開始、10月8日完了)
- Google Search Status Dashboard:ランキングの履歴
- Google 検索セントラル:Google Search’s spam updates
- Google 検索セントラル:Spam policies for Google web search



