Google広告のビジネス名ルールが2026年10月に変更|ドメインと違う名前が使える条件と、名前・ロゴが表示されないときの確認ポイント

目次

Googleは2026年10月1日、Google広告の「編集基準と表現に関するポリシー」のうち、ビジネス名の要件を2026年10月に更新すると発表しました。これまでビジネス名は「リンク先のドメイン」か「広告主の適格性確認で登録した名前」と一致している必要がありましたが、更新後は限られた条件のもとで、ドメインと違う名前も認められるようになります。

先に結論をお伝えします。自社のドメインで自社の商品を売っている一般的な中小企業は、今回の更新で対応を変える必要はありません。影響があるのは、「会社名とブランド名が違う」「グループ会社や親会社のドメインに誘導している」といった、名前とドメインの関係が少し複雑な広告主です。一方、代理店・予約サイト・アフィリエイト・転売などの形で他社の商品を扱う事業者は、今回の更新の対象外で、扱う商品のブランド名だけを自社のビジネス名にすることは引き続きできません。

本記事では、Googleの公式情報(2026年10月10日時点で確認)をもとに、今回の変更点と、ビジネス名・ロゴを広告に正しく表示させるための確認ポイントを中小企業向けに整理します。

そもそも「ビジネス名」とは:広告のどこに表示されるか

Google広告の「ビジネス名」と「ビジネスのロゴ」は、「ビジネス情報」と呼ばれるアセット(広告の部品)です。検索広告やショッピング広告に会社名・店名とロゴを添えて、どの会社の広告なのかを分かりやすくするためのものです。検索広告では、広告の上部、URLの上にロゴと名前が表示されます。

パソコンで「ハワイのホテル」と検索したときのGoogle検索広告の表示例。広告の上部、URLの上にビジネス名とロゴが表示される
検索広告でのビジネス名・ロゴの表示例(URLの上の「例」と丸いアイコンの部分)
画像出典:Google 広告 ヘルプ「ビジネス情報について」

ビジネス情報のアセットが使えない場合でも広告の配信は止まりませんが、名前とロゴの代わりに、地球儀のアイコンと表示URLが表示されます。検索結果で自社の名前とロゴが出るかどうかは、広告の見つけてもらいやすさや信頼感に関わるため、一度設定状況を確認しておく価値があります。

2026年10月の変更点:ドメインと違うビジネス名が使える3つの条件

Googleの告知(2026年10月1日掲載)によると、更新後は、次の3つの条件をすべて満たす場合に限り、ビジネス名とリンク先のドメインが一致していなくても認められます。告知には「2026年10月」とあり、具体的な日付は書かれていません。

条件内容(Googleの告知の趣旨)
1. 名前が正確ビジネス名が、広く知られている広告主の名称やブランドを正確に表している
2. 直接の関係が確認されている広告主とリンク先ドメインの所有者との間に、直接の関係があることが確認されている
3. そのドメインで直接提供している広告主の商品やサービスが、リンク先のドメインで直接提供されている

一方で、次の事業者は対象外です。これらの事業者が、扱っている商品・サービス・施設のブランド名だけを自社のビジネス名として使うことは禁止されています。

  • サードパーティの販売パートナー(他社商品の販売代理店など)
  • 独立した予約仲介業者
  • アフィリエイト販売業者
  • 二次販売業者(転売など)

なお、告知には具体的な事例は示されていません。自社のケースが条件に当てはまるかどうかは、実際に設定して審査の結果を見るか、Google広告のサポートに確認するのが確実です。

参考記事 Google 広告ポリシー ヘルプ:編集基準と表現に関するポリシーの更新(2026 年 10 月)

変更前と変更後の比較

項目変更前(現在のルール)変更後(2026年10月〜)
使える名前リンク先のドメイン、または広告主の適格性確認で登録した名前と一致する名前左に加えて、3つの条件をすべて満たす場合は、ドメインと違う名前も可
代理店・予約仲介・アフィリエイト・転売扱う商品のブランド名を自社のビジネス名にすることはできない引き続き不可(明記された)
宣伝文句を名前に入れる不可変更の発表なし(不可のまま)
文字数半角25文字(全角12文字)まで変更の発表なし

これまでも、商標登録のある別の名前(事業部門ごとの名前など)を使いたい場合は、「ブランドの確認」という手続きで認めてもらう方法がありました。今回の更新は、ドメインと名前が違う正当なケースを、ポリシーの上でも認める方向の変更と考えられます。

自社に影響があるか:ケース別の目安

ケース今回の更新の影響
自社ドメインで、会社名やショップ名をそのままビジネス名にしている影響なし。対応は不要
会社名と商品ブランド名が違い、ブランドのサイトに誘導している(例:会社名は「株式会社〇〇」、サイトはブランド名のドメイン)ブランド名をビジネス名にしたい場合に、条件を満たせば認められる可能性がある
親会社・グループ会社のドメインにある自社のページに誘導している直接の関係が確認でき、そのドメインで自社の商品を直接提供していれば、認められる可能性がある
メーカーの商品を仕入れて販売している(販売代理店・ネットショップ)メーカーのブランド名だけをビジネス名にすることは引き続き不可。自社のショップ名を使う
予約サイト・アフィリエイトサイトを運営している対象外。扱う施設や商品のブランド名だけをビジネス名にすることは不可

上の表は、Googleの告知の3つの条件と対象外の事業者をもとにした目安です。最終的な判断は審査で行われるため、承認されることを約束するものではありません。

ビジネス名・ロゴを表示させるための確認ポイント

今回の更新に関係なく、ビジネス名とロゴが広告に表示されていない場合は、次の点を確認してみてください。いずれもGoogle広告ヘルプの「ビジネス情報について」「ビジネス情報の要件」に書かれている内容です。

1. 広告主の適格性確認が完了しているか

ビジネス情報のアセットを使うには、広告主の適格性確認(本人確認)が完了している必要があります。確認の状況は、Google広告の管理画面の[管理者]→[ポリシー]→[アカウント]で見られます。ヘルプでは、過去28日間に検索キャンペーンで費用が発生していることも条件に挙げられています。

2. ビジネス名が登録内容と一致しているか

適格性確認が完了している場合、ビジネス名は、確認のときに登録したドメイン名か名前と厳密に一致している必要があります。表記ゆれ(「株式会社」の有無、全角・半角の違いなど)にも注意が必要です。また、「送料無料」「No.1」のような宣伝文句をビジネス名に入れることはできません。文字数は半角25文字(全角12文字)までです。

3. ランディングページに名前とロゴが見えているか

ビジネス名やロゴが、リンク先のページにはっきり表示されていない場合は不承認になります。広告から飛ぶページのヘッダーなどに、同じ名前とロゴが出ているかを確認しましょう。

4. ロゴの形式と見え方

項目要件
形・形式正方形(1:1)、PNGまたはJPG、最大5,120KB
サイズ推奨1,200×1,200ピクセル、最小128×128ピクセル
見え方初期設定では円形に表示される。重要な部分は中央に置き、ライトモード・ダークモードのどちらでも見えること
数1つのビジネスにつき1つ。ドメインごとに同じロゴを使う
不承認になる例ぼやけている、小さくて読めない、単色で空白に見える、色の反転・上下逆・ゆがみがある、ビジネスと一致しない など

横長のロゴをそのまま正方形にすると、円形に切り抜かれたときに文字が欠けがちです。円形に収まるように整えたロゴを用意しておくと安心です。

5. 自動で作られたアセットを確認する

Google広告は、ウェブサイトをもとにビジネス名とロゴを自動で作ることがあります。名前は自分で入力したものがない場合に使われます。意図しない名前やロゴが出ていないか、[キャンペーン]→[アセット]で確認し、不要なものは一時停止・削除できます。

参考記事 Google 広告 ヘルプ:ビジネス情報について/Google 広告ポリシー ヘルプ:ビジネス情報の要件

キャンペーンの種類ごとの設定場所

キャンペーン設定できる単位
検索キャンペーンアカウント単位またはキャンペーン単位
通常のショッピングキャンペーン現在はアカウント単位のみ
P-MAX(パフォーマンス最大化)キャンペーンキャンペーン単位。ビジネス名は1つ、ロゴは最大5つ

ビジネス情報のアセットのクリック数やインプレッション数は、検索広告とP-MAXでのみ確認できます。ヘルプでは、承認されていても表示は保証されないため、インプレッションを定期的に確認するよう案内しています。

Google広告でAIに任せられる範囲や、人が確認すべきポイントは、広告運用のAI自動化はどこまで任せる?Google・Meta・TikTokの2026年秋の変更と確認ポイントでも解説しています。

よくある質問

Q. 今回の更新で、何か手続きをする必要はありますか?

現在のビジネス名とロゴが承認されて表示されているなら、手続きは不要です。会社名とブランド名が違うなどの理由で、これまで使いたい名前が使えなかった広告主は、更新の後にあらためて設定を試す価値があります。

Q. いつから変わりますか?

Googleの告知では「2026年10月」とされ、具体的な日付は書かれていません(2026年10月10日時点)。更新の後に設定を試す場合は、告知のページで最新の情報を確認してください。

Q. ネットショップで仕入れた商品を売っています。メーカー名をビジネス名にできますか?

できません。販売代理店や二次販売業者が、扱う商品のブランド名だけを自社のビジネス名として使うことは、更新後も禁止されています。自社のショップ名を使いましょう。

Q. ビジネス名が不承認になると、広告は止まりますか?

止まりません。ビジネス情報のアセットが不承認でも広告の配信は続き、名前とロゴの代わりに地球儀のアイコンと表示URLが表示されます。

まとめ

  • Googleは2026年10月に、Google広告のビジネス名の要件を更新する(10月1日に告知)
  • 名前が正確・直接の関係が確認済み・そのドメインで直接提供、の3条件をすべて満たせば、ドメインと違うビジネス名も認められる
  • 販売代理店・予約仲介・アフィリエイト・二次販売業者が、扱う商品のブランド名だけを名乗ることは引き続き不可
  • 自社ドメインで自社の名前を使っている一般的な中小企業は対応不要
  • 名前とロゴが出ていない場合は、適格性確認・登録内容との一致・ランディングページの表示・ロゴの形式を確認する

ISSUNでは、Google広告の設定の見直しや、広告の審査・不承認への対応を支援しています。「ビジネス名やロゴが広告に出ない」「自社のケースで使える名前を確認したい」といったご相談は、お問い合わせからお気軽にご連絡ください。

参考にした公式情報(2026年10月10日確認)


この記事を書いた人
矢崎
矢崎
ISSUN/ マーケター/コンサルタント 営業職を6年経験し、コンサルティング職へ。 ・飲食店の立ち上げ ・ECサイト(自社ドメイン・楽天・amzon) ・アパレル ・化粧品 ・脱毛 ・教育法人 ・医療福祉サービス などを担当。業界を横断した知識で売上・リード獲得を行う。
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