Meta広告の規約改定|10月30日からAIが変えた広告も広告主の責任に。確認したい設定とオフにする手順

目次

Metaの「商用利用規約」が改定され、2026年10月30日から新しい規約が適用されます。新しい規約には「AI機能」という項目が加わり、MetaのAI機能が作った・変えた内容についてのリスクは、利用者(広告主)が単独で負うことがはっきり書かれました。

先に結論をお伝えします。Meta広告では、Advantage+ クリエイティブのように、画像・動画・テキストをAIが自動で調整する機能が、一部はデフォルトでオンになっています。オンになっていることに気づかないまま配信した広告でも、その中身の責任は広告主にある、というのが新しい規約の考え方です。10月30日を前に、配信中の広告でどの機能がオンになっているかを一度確認し、広告の目的や業種に合わないものはオフにしておきましょう。

本記事では、Metaが公開している更新後の商用利用規約(日本語版)とMetaのヘルプ(いずれも2026年10月23日時点で確認)、規約改定を報じた業界メディアの情報をもとに、何が変わるのか、どんな広告で注意が必要か、確認とオフの手順を中小企業向けに整理します。なお、本記事は規約の内容を説明するもので、法的な助言ではありません。

10月30日に何が変わるのか

現在の商用利用規約(2024年3月6日発効)のページには、「更新後の規約は2026年10月30日より有効となります」という案内が出ています。更新後の規約には、「AI機能」という項目があり、主に次のことが書かれています。

項目更新後の規約の内容(要約)広告主にとっての意味
AI機能とは人工知能・機械学習・生成AIなどを使った製品や機能。Meta製品を使い、コンテンツを最適化・改善・作成するのを助ける広告のクリエイティブを自動で調整する機能も含まれると考えられる
正確さAI機能は誤った結果を出すことがあり、常に正確・完全・適切な結果になるとは限らないことに、利用者は同意するAIが作った内容が間違っている前提で確認する必要がある
責任AI機能と、それが作るコンテンツに関するすべてのリスクを利用者が単独で負う。ビジネスの目的に合っているかの判断も含むAIが変えた広告の表現に問題があっても、広告主の責任になる
透かし・メタデータAIが生成したことを示す透かしやコンテンツ認証のメタデータを、改ざん・削除してはならないAIで作った画像を加工して使う場合は注意する
同意のしかた更新の通知後も事業・商用の目的でMetaの製品を使い続けると、規約に同意したものとみなされる同意ボタンなどはない。10月30日以降も広告を出していれば同意したことになる

海外の広告業界メディアPPC Landは2026年10月22日に、この改定を「Metaが自動でオンにした機能も含めて、AIによる広告の編集の責任を広告主に負わせるもの」と報じています。同記事によると、2024年の規約にはAIの項目がなく、これまで生成AIの規約は、広告主が自分で生成AIのツールを選んだときに適用されるものでした。規約の条文そのものは「自分で選んだ機能か、Metaがオンにした機能か」を区別していないため、デフォルトでオンになっている機能も同じ扱いになると考えておくのが安全です。

対象になる「AI機能」はどれか

Meta広告で特に関係するのは、広告を作るときにデフォルトでオンになることがあるクリエイティブ機能です。Metaのヘルプでは、広告マネージャの[デフォルトを確認]で、次のカテゴリに分けて確認できると説明されています。

カテゴリMetaの説明(要約)気をつけたい点
クリエイティブの設定(広告ソース)ウェブサイト・アプリ・カタログなど、エンハンスやフォーマットに使う追加の情報源サイトやカタログの古い情報が広告に出ることがある
Advantage+ クリエイティブエンハンスビジュアル・音声・テキストを最適化・強化する機能画像の加工や文言の調整で、意図しない表現になることがある
Advantage+ クリエイティブ翻訳広告コピーを自動で翻訳する翻訳後の表現は自社で確認しにくい
インタラクティブな体験広告を見た・反応した人に、広告ソースから詳細情報を表示する10月28日から既存広告で自動オンになる「商品の閲覧」もこの種類
関連メディア既存の広告やリンク先の画像・動画を使う今は使いたくない古い素材や別の商品の画像が使われることがある
フォーマット表示オプションカルーセルやコレクションなど。素材から自動で作られる場合がある商品の組み合わせや順番を自社で選べない
パーソナライズされたリンク先コンバージョンにつながりやすい体験へ利用者を誘導するキャンペーン専用のページに着かないことがある

Metaのヘルプには「クリエイティブエンハンスは広告キャンペーンの核となるメッセージを維持しようとしますが、利用者がアップロードするメディアとテキストは調整される場合があります」と書かれています。また、PPC Landの記事では、広告主が頼んでいないサイトリンクの追加や、ブランドの写真から作られたAI画像が配信中の広告に加わっていた、という代理店の報告も紹介されています。

どんな広告で注意が必要か

AIの調整がすべて悪いわけではなく、成果が上がることもあります。ただ、広告の表現そのものに決まりがある業種や、正確さが求められる情報を出す広告では、AIに任せる範囲を絞ったほうが安全です。次の表は、ISSUNの考える目安です。

こんな会社・広告おすすめの対応理由
化粧品・健康食品・医療・美容施術など、表現の決まり(薬機法・医療広告ガイドラインなど)があるテキストを変える機能・翻訳・画像を生成する機能はオフにするAIが言い換えた表現が、効果の断定や誇大な表現になるおそれがある
価格・割引・期間限定の特典を広告で打ち出している広告ソースと関連メディアを確認し、古い情報が出るならオフにする終わったセールの価格や条件が表示されると、景品表示法の問題になりうる
ブランドの見せ方を厳しく管理している(色・写真・言葉づかい)画像の加工・生成の機能はオフにして、プレビューで見え方を確認する背景の生成や画像の調整で、ブランドのイメージと違う見え方になることがある
商品点数の多いECで、カタログやサイトの情報を最新に保てている一部の機能はオンのまま試し、定期的に配信中の見え方を確認する自動化の効果が出やすい一方、確認の手間は残る
問い合わせ・資料請求・来店予約が目的の広告リンク先や表示形式を変える機能を確認し、目的に合わなければオフにする伝えたい内容のページに着かない、商品の閲覧などが目的に合わないことがある

10月30日までに確認したいこと

1. 新しく作る広告:[デフォルトを確認]を見る

Metaのヘルプによると、広告マネージャで広告を作るとき(または下書きを開いたとき)、詳細プレビューの横にある[デフォルトを確認]をクリックすると、デフォルトでオンになっているクリエイティブ機能がカテゴリ別に一覧で表示されます。[編集]から、オフにできる設定の画面へそのまま移動できます。この確認は任意で、確認しなくても広告は公開できてしまうため、社内で「公開前に必ず見る」と決めておくのがおすすめです。

2. 配信中の広告:エンハンスを確認してオフにする

すでに配信している広告は、次の手順で確認・変更できます(Metaのヘルプ「Advantage+ クリエイティブのエンハンスをオフにする」より)。

  1. 広告マネージャを開き、[広告]をクリックする
  2. 編集したい広告の横のチェックボックスをオンにして、[編集]をクリックする
  3. [Advantage+ クリエイティブ]のセクションで、オンになっているエンハンスの数を確認し、[編集]をクリックする
  4. オフにしたいエンハンスを個別にオフにする
  5. [保存]をクリックし、[公開する]で変更を公開する

一部のエンハンスは、広告プレビューの[拡大]から開く[詳細プレビュー]でしかオフにできません。すべての状態を確かめるには、両方の画面を確認してください。広告の数が多い場合は、[編集]の横のメニューから[Advantage+ クリエイティブ]を選ぶと、同じフォーマットの広告のエンハンスをまとめて切り替えられます。

3. アカウントの設定:「新しいクリエイティブ機能をテスト」を確認する

Metaのヘルプによると、新しい最適化のテストにオプトインしている場合、Advantage+ クリエイティブのエンハンスやその他のクリエイティブ機能が、対象のキャンペーンに適用されることがあります。広告マネージャの[広告設定]→[広告を作成]→[クリエイティブ機能]で、[新しいクリエイティブ機能をテスト]のチェックの状態を確認しましょう。この項目は対象の広告主にだけ表示されるため、見当たらない場合もあります。

4. 社内ルール:確認する人と頻度を決める

  • 公開前:詳細プレビューで、配置ごとの見え方とAdvantage+ クリエイティブのバリエーションを確認する
  • 配信中:月に1回など頻度を決めて、主要な広告のエンハンスの状態と実際の見え方を確認する。Metaが機能を新しく追加したときは、その都度確認する
  • 記録:どの機能をオン・オフにしたか、だれが確認したかを残しておく。代理店に運用を任せている場合は、方針を共有しておく

10月28日には、既存の広告で「商品の閲覧」が自動でオンになる予定です。10月30日の規約の適用と時期が近いため、あわせて確認しておくと効率的です。詳しくはMeta広告「商品の閲覧」が10月28日から既存広告で自動オンに|影響・判断の目安・オフにする方法をご覧ください。

よくある質問

Q. 新しい規約に同意する操作は必要ですか?

必要ありません。更新後の規約では、通知のあとも事業・商用の目的でMetaの製品を使い続けると、規約に同意したものとみなされます。10月30日以降も広告を配信していれば、新しい規約が適用されると考えてください。

Q. AI機能をアカウント全体でまとめてオフにできますか?

2026年10月23日時点で、Metaのヘルプにアカウント全体のAI機能を一度にオフにする方法は見当たりません。確認できたのは、広告ごとの設定、同じフォーマットの広告の一括編集、[新しいクリエイティブ機能をテスト]の設定です。新しく広告を作るたびに[デフォルトを確認]で確認する運用が現実的です。

Q. AI機能をすべてオフにすれば安心ですか?

AIの調整によるリスクは減りますが、すべてオフにすると成果が下がる可能性もあります。また、広告の表現の責任はもともと広告主にあります。業種や広告の目的に合わせて、オフにする機能とオンのまま試す機能を分け、どちらの場合も配信中の見え方を確認するのが基本です。

まとめ

  • Metaの商用利用規約が2026年10月30日に更新され、AI機能が作った・変えたコンテンツのリスクは利用者が単独で負うことが明記された
  • 規約の条文は、自分で選んだ機能とデフォルトでオンになった機能を区別していない。Advantage+ クリエイティブなど、オンのまま配信している機能も対象と考えておく
  • 新しく作る広告は[デフォルトを確認]、配信中の広告はAdvantage+ クリエイティブの設定と詳細プレビュー、アカウントは[新しいクリエイティブ機能をテスト]を確認する
  • 表現の決まりがある業種や、価格・特典を打ち出す広告は、テキストや画像を変える機能をオフにすることを検討する

Meta広告のほかのAI機能については、Meta広告の新AI機能まとめ(2026年10月)|静止画から動画生成・既存顧客の除外・AIアシスタントの強化もあわせてご覧ください。

ISSUNでは、Meta広告の設定の見直しや、配信中の広告の点検を支援しています。「どの機能をオフにすべきか判断したい」「配信中の広告の見え方をまとめて確認したい」といったご相談は、お問い合わせからお気軽にご連絡ください。

参考にした情報(2026年10月23日確認)


この記事を書いた人
矢崎
矢崎
ISSUN/ マーケター/コンサルタント 営業職を6年経験し、コンサルティング職へ。 ・飲食店の立ち上げ ・ECサイト(自社ドメイン・楽天・amzon) ・アパレル ・化粧品 ・脱毛 ・教育法人 ・医療福祉サービス などを担当。業界を横断した知識で売上・リード獲得を行う。
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