2014/02/24 追記:facebook広告でのリマーケティング方法がカンタンになりました。詳細はこちら
つまり、以下は古い情報となりますが。あくまで参考情報として残しておきます。
一部のユーザでは昨年から利用ができていましたが、ついにfacebook広告にリマーケティング広告機能「コンバージョン・トラッキング:Conversion Tracking」が登場しました。
情報ソース::facebook 公式ページ(Conversion Tracking )
参考記事:リマーケティング広告のはじめかた(基礎編)issun
つまり、「自社ドメイン」など、facebook外での「特定のページ」を閲覧したユーザに対して、優先的にfacebook広告を見てもらうことが可能となりました。
また、従来のこうした広告の課題でもあった、同一ユーザがPCとスマフォを両方使った場合の広告表示の分散も、facebookならではの「1ユーザとして扱う」点は、googleを一歩リードした感じがします。
ただし、その一方で、他の広告同様、広告主は、プライバシーへの配慮とユーザからの同意を十分に行う必要がありますので、「適切な広告とはなにか?」その点もあわせて、現場としての使い方を解説したいと思います。
■「使い方」と「プライバシーへの配慮」の注意
パワーエディタからの利用が便利です。画面右上のConversion Tracking をクリックし、「コンバージョンピクセルを作成」をクリックします。
コンバージョントラッキングを利用するための規約に同意します。
■コンバージョントラッキング利用規約の概要
同意内容の詳細はこちら(コンバージョントラッキング利用規約:facebook公式)ですが、
運用上、非常に大切なのでよく読まれることをオススメします。
とはいえ、読み飛ばされるケースが多いこの手のマニュアルですので、
その内容のポイントをまとめると
・Facebookコンバージョントラッキングを使用すると、
以下の情報の提供と使用をfacebookに許可することになります。・ユーザによる自社のウェブサイト(あるいはアプリ)の利用状況
・自社のfacebook広告の効果
・自社のウェブサイト(あるいはアプリ)の利用状況に関するインサイトデータ・上記情報の収集、使用、facebookへの開示に関して、
主に、コンバージョン前の入力フォーム記入前の同意画面の
プライバシーポリシーなどでその告知と同意を行う必要がある。
・13歳未満の児童に関する情報を弊社と共有しないこと。
・本機能によって得られたIDを、自社自身の個人的な測定や目的の追跡に使用しないなど、本来の目的からはずれた利用方法をおこなわないこと。
・適用されるすべての法規を遵守すること
・facebookの各種規約(https://www.facebook.com/policies/)の遵守
・広告ガイドライン(https://www.facebook.com/ad_guidelines.php)の遵守
となります。
※この点は、十分留意する必要があるので後述します。
・次に、どのアクションを起こしたユーザに広告を見てもらいたいのか、そのトラッキングの種類を選択します。例えば、自社サイト内で、特にコンバージョンを起こしやすいページを閲覧したユーザに、facebook広告を見てもらいたい場合は、「重要なページの閲覧」などの名前をつけて「主要ページビュー」などを選択します。
下記のコードが生成されるので、計測を配慮している「特定のページ(コンバージョンを起こしそうな特定のページや、メールマガジン登録完了ページ、購入完了ページなど)」の<head>と</head>の間にJavaScriptコードスニペットを配置します。
また、このコンバージョンを設置時に、コンバージョンの価値を追記できます。(例:5000円チケット購入=¥5,000)
※注意点:一つのページには複数のfacebookコンバージョントラッキングタグは使えません。また、他のプログラムで、registrationタグとkey_page_viewタグが使われて居ないことを確認します。
■使い方
パワーエディタで新しい広告を作成するか、または既存の広告を編集します。
その際に、「素材」または、「「広告素材と配置」のセクションに、[この広告でウェブサイトのコンバージョンを追跡]のオプションが表示されるので、チェックボックスをオンにして、既に取得できているトラッキングピクセル一覧から、その広告で追跡したいものを選択します。
あとは、支払い方法で「最適化CPM」を選択すれば完了です。
これで、既にトラッキングコードのあるページを見たユーザに優先的に広告が表示されます。
また、複数の広告アカウントを活用している場合、シェア機能で、異なる広告アカウントとこのリストを共有が可能となっています。
■広告主側の注意点
ある意味、facebookという各個々を識別できるサービスだけに、広告主側は、そのプライバシー利用の厳守やユーザへの利用の同意については、十分留意が必要です。プライバシーポリシーへの記述とフォーム入力前などの同意画面や、サイト利用規約などでプライバシーポリシーへの同意を促しておくことは、今まで以上に重要になってくるものと思われます。
■あくまでユーザの「豊かな体験」を増長することを前提に
これはリマーケティング広告全般に言えることですが、ユーザ側にメリットが享受されなければ、単に「コンバージョンが獲得しやすい」という企業側の都合だけでは、破綻してしまうシステムです。
適切な利用によって、ユーザが快適な体験ができるよう企業側は十分に配慮すべきでしょうね。
その他:トラッキング有効期間などについては公式ヘルプを参照下さい。
株式会社 ISSUN 代表取締役 宮松利博