新年あけましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2013年のissunのキーワードの一つに「動画コンテンツ」があります。
年賀状にも書かせていただいたところ、早速ご質問をいただいたので少し補足いたします。
■スマフォ・ユーザによる動画視聴
2012年、スマフォ・ユーザによるPCサイトへのアクセスは飛躍的に増加しました。そうして増えたスマフォ・ユーザに対して、フォームの最適化や、モバイル専用にコンバージョンを追加するなどの対応をされたのではないでしょうか。
しかし、もっとも反応が高いと感じたのは「動画コンテンツ」でした。ここ数年、当社でクライアントの商品紹介などの動画コンテンツを製作・効果検証してきましたが、まだまだ実験の域を出ませんでした。それが昨年後半から非常に期待の持てる伸びを見せてくれたのが2012年で、その勢いは2013年に本格化するように思われます。
■「DSLR動画」によるコンテンツの品質向上
こうした現象は、スマフォや回線というインフラ面だけでなく、優秀なコンテンツが増えていることもポイントだと思います。その影には、安価な機材でも高品位な動画が作成できる「DSLR(デジタル一眼レフ)動画」の普及があります。ここ数年、プロアマ問わず幅広く浸透しており、YouTube上には、数年前と比べ、格段美しく、またユニークなコンテンツが増えているのにお気づきでしょう。単なるB級動画だけではなく、アマチュアによる心に響く動画も見かけるようになりました。
図:中古実売:3万円前後のミラーレス一眼レフカメラで撮影された動画
■「スマートテレビ」による動画コミュニケーション
それでもまだ、多くのユーザにとって、団らんの時間にスマフォやPCは無縁です。老齢の夫婦ならフェイスブックやtwitterなど登録すらしていないでしょう。ところがテレビは設置してある。「スマートテレビ」は、そのテレビにネット回線をつなぐことで、スカイプやyoutubeといった動画コミュニケーションに参加が可能となります。
つまり、一緒にテレビを見ながら、twitterやスカイプでワイワイ楽しめる「バーチャル団らん」が実現可能、ということです。
また、今まで「テレビ通販」を見ていた層が、スマートテレビを経由した口コミを聞きながら、事業者がプライベートに作成した「ネット動画通販」を見ながら、またワイワイ楽しみながら買い物ができる、ということです。
図:離れた家族と柔道を見ながら、バーチャル新年会 ができるといいな・・・。
■Amazon、TSUTAYA、がんばって!
実はこうしたスマートテレビの構想は、数年前からあったものの、なかなか普及に至っていません。おそらくその鍵は、TSUTAYA、Amazonといった「オンライン・レンタルビデオ」などの、自宅で見たい映画をすぐに視られるサービスにあると考えています。現状は、まだまだコンテンツ不足が否めませんが、昨年末も各社熱心にCMを流していたので、今後の国内での普及が楽しみです。
図:パナソニックのビエラについているスマートテレビ機能
■「新しい団らん」の場にふさわしい動画とは何か。
テレビを見ながらtwitterをすると盛り上がる、という話をよく聞きますが、見ず知らずの人ではなく、SNSに参加していなくても、本当に親しい人と感動を共有することだってできるようになるでしょう。
普段あまりコミュニケーションをとらない「アナログ利用者」と「デジタル利用者」、例えば、田舎の一人暮らしのおばあちゃんと都会の核家族などの垣根が低くなることを期待しています。
そこで見られる動画の一つに、ネット動画が加わろうとしています。単なる宣伝動画ではなく、また旧態依然とした単なるコンテンツCMでもない「新しい団らん」の場にふさわしい動画とは何か。
過去、すべての技術やメディアとエンターテイメントは、「文字」「音声」「静止画」「動画」の順に進歩を繰り返してきました。この流れを見るに、2013年は、SEO、ソーシャル広告、ディスプレイ広告、コンテンツマーケティングなど、あらゆるウェブ・マーケティングの分野でようやく「動画」が活躍できる土壌が整う年となると思われます。
マーケティング動画とはいえ、コンテンツ自体が進化し、新しい体験を提供できるよう、従来サービスの拡充も図りながら、新たな分野の研究にスタッフ一同精進して参りたいと思います。
どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。
株式会社 ISSUN 代表取締役 宮松利博