「ヒトは暗算できる額までしか稼げない」を合い言葉に、学生さんに1億円の札束を目で見て触って「億計算」を体得してもらおうという授業です。毎年、杉野服飾大学様の3年生向けに前期に開催されている「ECアパレル体験講座」の一環として、新社会人向けに行っている、億や兆の単位の暗算パターンを、座学だけで無く感覚で養ってもらうための講座となっています。日本イーコマース学会の理事として、また、webコンサルティングの弊社株式会社ISSUNの代表として、授業を行わせて頂いております。
毎年、この講座になると学生さんの目はギラギラと覚醒して「商売勘」という目線が加わってゆくのを感じます。
杉野服飾大学の「ECアパレル体験講座」では、学生さんが4〜5人のチームに分かれて、ブランドを立ちあげ、商品を企画・制作し、そして自分達でECサイトに登録してSNSなどで集客し販売・発送までを体験するのですが、結構優秀で、ビジネスマン向けに同じセミナーを実施しても坊主のチームがでることがあるのに、学生さん達は毎年ほぼ「完売」以上の成果を出してきます。
指導は、杉野服飾大学の五月女先生の下、実際にアパレルECの一線で活躍されていてminneやcreemaの人気作家、もりのがっこう の 後藤麻美先生と、国内最大級の無地Tシャツ専門店 Tshirt.st の後藤鉄兵先生が、学生さん達に指南してくれます。私が担当する億計算の授業は、ちょうどECサイトで販売しはじめるあたりでカリキュラムに組み込んでもらっています。
各チームのECサイトをグーグルアナリティクスで解析する際も、しっかりと目の前の数字から億単位のECビジネスを組み立てられるよう、また、社会に出てから会議で目にする(千円)などの単位の「商売勘」をアパレルの学生時代中に習得してもらいたい、と設計しています。
と、授業中に万札が飛び交い「ゲッヘッヘ、世の中、カネこそ、儲けこそすべてだぜ!」と授業も盛りあがったところで、僕自身、人生で3度ほどホームレス状態のド貧乏を経験していることをお伝えしてから「本当に大切なのはお金じゃなくてヒトなんだよ」っていう〆が、どこまで伝わっているかはまだ不明なのでまた次回に確認したいとおもいます。