いままでAPIでしかコントロールできなかったタイムラインへの未掲載投稿。
■未掲載投稿とは?
「純粋な投稿」としてはニュースフィードにもタイムラインにも表示されず、
ただ「広告としてのみ」ニュースフィード(モバイル・デスクトップ)・右カラムに掲載される投稿です。
■作り方
現在、facebookの公式広告管理ツール「パワーエディタ」上から以下の様に作成します。(作成方法が簡単になりましたので一部修正しました。2013/06/11)
(図の「CreateNewUnpublishedPost」は「新しい未掲載投稿を作成」に変更されました。下図参照:2013/06/13)
あとは、通常の投稿と同じ要領で、リンク、写真、近況のタイプを選択して未掲載投稿を作成して、いつもどおり「ページ投稿を使用しているfacebookページ用」広告(顔写真のつかない記事広告)を設定すれば完了です。
■海外の事例ではクリック率が5倍以上に?
以前、insidefacebookの記事では、投稿を非表示にしたUnpublished Page Post Adsの成果が紹介されていたのですが、なんとクリック率はおろか、コンバージョン率も向上するとのこと。
特定ユーザのみに公開するキャンペーンなどであれば効果的に運用できるとは思うのですが、ただ、ここで提示されている通常広告のクリック率の低さ・・・、実施条件などの差もあるかもしれないのですが、おそらくニュースフィード以外に、デスクトップ広告も公開しているパターンではないでしょうか。
弊社でのテストでは、非表示にしただけでクリック率が変わるなどの変化は見られませんでした。
また、facebook社に確認したところ、特定のクライアントだけがクリック率が上昇するようなメニューも無いとのことでした。
ただ、記事の内容は、日本国内との差異もあるのでそのまま適用は出来ないと思うのですが、通常、ニュースフィードを指定すれば、1%以上のクリック率がクリアーできるのが現状ではないでしょうか。
■CPA(獲得単価)も60%
コンバージョン率も確かに高くなっているようですが、どういった記事を投稿したかが書かれていないので不明な点です。(クーポン・キャンペーン系でしょうか)
■カスタムオーディエンスとの組み合わせに期待
同じくパワーエディタ上から、「カスタムオーディエンス」を使って、
特定の限られたユーザだけに見える投稿記事を配信できることを強調されているのですが、
ここは各社のfacebookページの運用ポリシーに寄るところでは無いかと思います。
コストのことだけを考えれば、よりパワーエディタの機能をフルに使って配信条件諸々を最適化してあげた方が、結果的には低コストで回ると思うのですが、カスタムオーディエンスの特性を活かすのであれば、限られたファンにだけ、あるいは、自社のハウスリスト(メールアドレス)などを使ったり、アプリ広告などであれば、iphoneに特化したりでコントロールはできそうですが、そもそも未掲載にしなくてもよいような気はしますが、あまりfacebookページ上で売り売りのクーポンやキャンペーンを展開するのはおすすめしていない弊社との運用方針やゴールとは、上記記事で取り上げられた事例が異なるのかもしれません。
とはいえ、もう少し上手く活用出来る方法がないか模索中です。また何か結果が出ましたらご報告したいと思います。
■インサイトが使えないリスクへの配慮
大きなリスクとして、通常では、インサイトに表示されない、つまり「否定的な意見(投稿を非表示にされたり、いいねを解除されたりなどのアクション)」が計測できないところにあります。 このあたりは導入も慎重に行う必要があるかもしれないですね。
この記事も未公開設定で、少し試験をしてみます。2013/05/01
2013/06/12 公開にしてみました。