先日のフェイスブックのマーケティングカンファレンス、「fMC」でフェイスブックが発表した大きな仕様変更に、「新たな管理権限の追加」があります。
今までも、管理者の追加はできましたが、フェイスブックページを削除するなど、致命的な機能に誰でもアクセスできてしまい、大きな課題と感じていた担当者も多かったはずです。そこで、より明確に「5つの権限」が追加されたことで、安全面の確保だけでなく、「facebookページはどのような点に留意して運用すべきか」というチーム運用の方向性が明確になっています。
2012/05/30 追記
結果的には、以下のような権限にわかれたようです。
参照:https://www.facebook.com/help/?faq=289207354498410
設定は、facebookページを編集>管理者の権限 で設定が可能です。
チームで運用する規模ではないfacebookページ担当者にも、こうしたフェイスブックページ運用の役割分担は、今後の運用ポイントの参考になると思いますので、まだ機能自体はリリースされていませんが、分かっている範囲でご紹介しておきます。
各機能については、fMC東京で発表された「ウォールの管理・コンテンツのクリエイタ・モデレータ・インサイト管理など」の各機能の詳細を、当日、来日していたfacebookスタッフに、Allfacebookでまとめられていた内容と照らし合わせながら懇親会で確認できた範囲でまとめています。(2012/04/28追記)
「新たに追加される5つの権限と機能の範囲」
- モデレータ(ウォールの投稿管理)
ウォールの投稿やコメント、ユーザからのコメントへの管理など。 - 広告
facebook広告の管理 - コンテンツのクリエイター(2012/05/31追記:広告とクリエイターが分離した。)
広告のランディングページとなる「ようこそページ」などのタブの追加や編集、メニュー上のタブの順序の変更などを行い、facebook広告の費用対効果を最大化することを目的としているようです。 - インサイト解析
facebookページの解析ツール、「insight」にアクセスが可能。解析結果から次にどのような策でfacebook上の交流を活発化させるかを考案する。 - アウトリーチ(メッセージの管理:実装はやや不明)←2012/05/31追記今回は単独権限にはならなかった
フェイスブックページの新機能「メッセージ」によるfacebookページへの問い合わせの対応を行う。同時に、アクティビティログの閲覧も可能となる。先日も、私が管理するあるフェイスブックページをタイムライン化して早々に「メールより対応が速そうなので、こちらからメッセージします」という問い合わせがあった。ウォールでのやりとりの延長線上にある、よりユーザとの深い関係が構築される機能として注目できると思います。 - フルコントロール
全機能へのアクセス
これらの権限は、フェイスブックページをチーム運用する際に、どのように役割分担すべきかを示唆しています。特に、オープンな場所でのユーザとのやりとり、クローズドな場所でのユーザとのやりとりが、権限として明確に分けられているのは、個人情報にも留意された合理的な権限分掌だと思われます。
特に、メッセージは、新しいフェイスブックページの機能の中でも、ビジネスに直結しやすい重要なポイントですね。メッセージボタンを表示させるには、facebookページ上から、管理→facebookページを編集→権限の管理→(フェイスブックページ名)に[メッセージ]ボタンを表示します。
また、広告担当者がタブの追加ができるというところは、フェイスブック広告をどのように運用することが効果的となるのか、ランディングページへのAPIやアプリなどの実装が一層の注目を浴びそうですね。