「未来のECの姿」が定着しはじめた2018年 | 株式会社ISSUN(イッスン)

「未来のECの姿」が定着しはじめた2018年

目次

2019年の新春を迎えまして、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

■「未来のECの姿」が定着しはじめた2018年
停止・再開・変更と、なにかと面倒だった「定期購入」システムは、ワンクリックで好きなときに届けてくれる「Amazonダッシュ」へと取って代わり、また、わざわざ苦労して「テキスト検索」しなくても、SNSを開けば自分にピッタリの新商品が自動的に「人工知能」によって画面上にお薦めされます。つい数年前には、まだまだ先と思われていたそんな「未来のECの姿」ですが、着実に私たちの生活に溶け込み始めた2018年でした。

■あなたは「老害寸前、EC店長」の道を選ぶのか
そんな先端のEC体験をしているユーザとはウラハラに、「どうせ・・・」「今さら・・・」と、ぼやきと昔の武勇伝で話しに花を咲かせる「老害寸前、EC店長」グループと、今こそマンモス企業を僕らが追い抜こう!と息巻く「新しいコト大好きEC店長」グループ、もし2つのテーブルが目の前に用意されていたとするなら、2019年、みなさんはどちらを選ばれるでしょうか。

■小さくても、無差別級でも、まだまだ勝てる道は「ある」
「小よく大を制す」初めてこの言葉を教わったのは、極真空手の道場でした。体重の制限を設けない「無差別級」という試合制度があり、一見どう見ても勝てそうに無い185cmのヘビー級の熟練選手と、あまり体の大きくない新人の私(当時)が試合をすることになり、この言葉とともに特訓を受けた記憶があります。

ECもまた、個人レベルの小規模組織が、巨大なマンモス企業に勝つ事が許されている世界です。ただし、常に新しいコトに取り組み、まだ誰も通ったことの無い「新しい道」を見つけて、すばしこく駆け抜け続けることが重要です。ネットですら3年前の成功事例は既に「古典」です。ましてや、ひと世代前の紙やテレビの古い成功体験に縛られてネットに参入しても、上手くゆくものも失敗に終わります。まだそんな事をやっているのか、と目を疑う現場に遭遇することも、残念ながら珍しくはありません。

■「小よく”巨”を制す。」
これからECを始めたい、売上規模のステージを上げたい、と不安ながらもECの門をたたかれる店長さんには、そうしたネット特有の「伸びしろ」がまだまだあることを知っていただきたいです。いわば、ECの主戦場であるインターネットでは「真っ先にチャレンジ、ダメなら改善、即、再トライ」という臨機応変、かつ、スピーディに、先頭を走り続けることが大切です。

2019年、日本でもいよいよ「ホームページ」の持つ価値が目に見えて下がってゆく年になるでしょう。つまり、テキストと画像のページを検索することで、疑問や悩みを解決しようとしていた消費者が、音声と動画で構成されたコンテンツ、例えば、YouTubeを検索し始め、さらには「ライブ」というリアルタイムに双方向性が達成できるメディアを好み始めています。それは移動中の個人のスマホかもしれないし、団らん中のテレビ上かもしれません。

要は、今までのようにテキストと画像だけではダメです。メディアが、新聞・ラジオ・テレビと進化したように、2019年の日本のインターネットそのものが「十数年に一度の節目」を一気に迎えようとしているのです。

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株式会社ISSUN 代表取締役 宮松利博
プロフィール
1993年、独自に開発した顧客管理システムで営業業績を伸ばし、1997年システム売却。1998年、インターネットに公開したフリーウェアがヒット。そのヒット要因を解析するツールを開発(現在のGoogleアナリティクスの簡易版)し、2000年からECで活用。EC立上げ初年度で月商1億円に急成長するも数年後に上場失敗。2003年、学校前のパン屋を拠点とした新たなECを3年で年商20億円に成長させ(現ライザップ)、2006年株式上場と同時に保有株を売却、海外視察の後、2011年「小よく”巨”を制す」を掲げ、株式会社ISSUN立上げ。WEB/ECの運営・制作・コンサルティングで、業界No.1に成長するクライアントを多数抱える。2017年には、EC業界と大学との連携強化を目指した JASEC 日本イーコマース学会を数名で立ち上げ奮闘中。


この記事を書いた人
satomi
satomi
25歳で財閥系OLの生活から完全フルコミッションの世界へ。世界No.1営業チームのトップマネージャーとして10年。その後、LinuxやWebプログラミングを学び、2008年にMIYAMATSU.NETへ。サイト制作から広告運用で、セールス力と分析力を活かして、年間1,000万規模のECサイトを年間売上2億に運用するなど。クライアントの業界を徹底的に調査し、強みを見つけるアナリティクスお宅。
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